2014/04/05

ThinkPad Edge11" に Debian7(wheezy)+IceWM

新しい記事作りました。2015.06.15
ZenBook UX305FA に Debian jessie


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ThinkPad Edge 11" に、Debian GNU/Linux 7.4 wheezy をインストールします。

プリインストールされているWindows7とのデュアルブートです。
最近windowsが遅すぎてつらいので、少しはマシになればいいなあと期待。
ちなみに、RAMだけ4Gから8Gに変えてあります。

前にVMWareにインストールした時と同じ感じにしたいので
この記事の内容には前の記事のコピペも多くありますが、
やっぱり仮想マシンと実機じゃ違いも多いです。

windowsのディスクの管理からCドライブを縮小して、新たにパーティションを作り、そこにDebianをインストールします。

使用するディスクイメージは debian-7.4.0-amd64-CD-1.iso です。
CD-Rに焼いて、そこからブートします。
起動時、ThinkPadのロゴが出たらエンターキー、次の画面でF12キー、それからCDドライブを選択。
有線でネットにつないでおきます。

インストールを進めて、
「ディスクのパーティショニング」
で、手動 を選択。

用意したパーティションを選択して、

利用方法:ext4
マウントポイント:/
起動フラグ:オン

スワップ領域は作らない。

「ソフトウェアの選択」
で全てのチェックを外す。

「ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール」
Debianメインで使用するつもりなので、はいを選択。


以降適宜再起動などを挟みつつ

■sudo

# aptitude install sudo
# visudo
ユーザー名 ALL=(ALL) ALL
行を追加


■sources.list

# vi /etc/apt/sources.list
contrib non-free を追加


■GUI環境

ウィンドウマネージャにはIceWMを使います。
# aptitude install xorg icewm
$ startx

実はLXDEも使ってみたんですが、遅く感じました。。


■フォント

# aptitude install ttf-umefont ttf-umeplus
梅プラスは、漢字が梅、他がM+の合成フォントだそうです。

使用可能なフォントの一覧を表示。
$ fc-list
後述する/etc/fonts/conf.d/の編集にも使えます。


■Wifi

# aptitude install linux-headers-$(uname -r|sed 's,[^-]*-[^-]*-,,') broadcom-sta-dkms
# modprobe -r b44 b43 b43legacy ssb brcmsmac
# modprobe wl

https://wiki.debian.org/wl#Debian_7_.22Wheezy.22

# aptitude install wicd

/etc/network/interfaces の次の内容以外をコメントアウト。
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

wicdデーモンを開始
# /etc/init.d/wicd start

GUIでwicdを開始
$ wicd-client

設定→無線インターフェース:wlan0
を記入。


スキャンした結果の画面がこちら。
「自動的に接続する」のチェックが2つありますが、
下のは誤訳か何かだと思います。
チェックを入れると接続できなくなります。

トレイアイコンのみで起動。
$ wicd-client -t

これをスタートアップに設定しておくといいかも。(スタートアップの項参照)
もちろん、起動しなくてもデーモンが自動で接続してくれます。

https://wiki.debian.org/WiFi/HowToUse#Wicd

ここからはWifi接続に切り替えて作業します。


■日本語入力

# aptitude install scim-mozc mozc-utils-gui
$ im-config
$ scim-setup
フロントエンド - 全体設定
  キーボード配列:日本語
  開始/終了:Zenkaku_Hankaku
IMエンジン - 全体設定
  その他 のチェックを外す

mozc-utils-gui:言語バーに設定アイコンが出て、辞書や変換の設定ができます。


■xterm

~/.Xresources に次の内容を記入
XTerm*utf8              : 1
XTerm*locale            : true
XTerm*selectToClipboard : true
XTerm*faceName          : 'Monospace'
XTerm*faceSize          : 10
XTerm*cjkWidth          : false
XTerm*background        : black
XTerm*foreground        : gray
XTerm*saveLines         : 2000
XTerm*geometry          : 80x20+0+0
その後
$ xrdb .Xresources


■トラックポイント

と下のボタンでスクロールを有効にする
以下の内容の /etc/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf を作成する。
Section "InputClass"
 Identifier "Trackpoint Wheel Emulation"
 MatchProduct "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device|Composite TouchPad / TrackPoint"
 MatchDevicePath "/dev/input/event*"
 Option  "EmulateWheel"  "true"
 Option  "EmulateWheelButton" "2"
 Option  "Emulate3Buttons" "false"
 Option  "XAxisMapping"  "6 7"
 Option  "YAxisMapping"  "4 5"
EndSection

http://d.hatena.ne.jp/furu33/20110728/1311808135


■タッチパッドを無効に

トラックポイントを使うならタッチパッドは邪魔なので。
$ synclient TouchpadOff=1

これもスタートアップに設定。(スタートアップの項参照)

https://wiki.archlinux.org/index.php/Touchpad_Synaptics_(日本語)#Synclient


■音

# aptitude install alsa alsamixergui volumeicon-alsa

これでスピーカから音が出るようになり、
イヤホンを挿すとスピーカがミュートされるようになりました。

alsamixergui:GUIのミキサ

volumeicon-alsa:システムトレイにアイコン表示
設定のHotkeysを有効にすれば、ThinkPadのホットキーが使えるようになりました。

volumeiconも ~/.icewm/startup に追加してみると、

謎のウィンドウも表示されるようになりました。これは、
sleep 10 && volumeicon &
と、.xinitrcでよく使われているようにsleepを使うと解決しました。


■いろいろインストール

# aptitude install chromium flashplugin-nonfree geany leafpad rox-filer xarchiver gpicview xpdf libreoffice pinta arandr imagemagick

chromium:ブラウザ
flashplugin-nonfree:Flash
geany:テキストエディタ
leafpad:メモ帳
rox-filer:ファイラ
xarchiver:アーカイバ
gpicview:イメージビューア
xpdf:pdfビューア
libreoffice:オフィススイート
pinta:ペイント

arandr:xrandrのGUIフロントエンド
マルチディスプレイの設定が簡単にできるxrandrですが、
arandrでは更に直感的に設定できます。

imagemagick:画像変換とかスクリーンショットとか
インストール後スクリーンショットは
$ import ss.png
してから対象のウィンドウをクリックで撮ることができます。

AzPainter:ペイント
[AzSky]http://hp.vector.co.jp/authors/VA033749/
からダウンロード。windows版も軽くて重宝してます。

Dropbox
サイトからdebパッケージをダウンロードし、
# dpkg -i パッケージ名

$ dropbox start -i

Dropboxもスタートアップに設定。(スタートアップの項参照)


■スタートアップ

#!/bin/sh

/usr/lib/notification-daemon/notification-daemon &
synclient TouchpadOff=1 &
wicd-client -t &
dropbox start &
sleep 10 && volumeicon &
xterm &
のような内容の~/.icewm/startup を作成し、実行属性を付ける。

単純にコマンドを実行するだけなら.xinitrcを作るより簡単ですね。

notification-daemon:ポップアップ通知を表示させるデーモン
最初は気付かなかったんですが、 これを起動させておくとwicdやvolumeiconからも通知が来ます。


と同じ

・icewmのカスタマイズ
前のに追加して変えた項目:
#  Show APM/ACPI/Battery/Power status monitor on task bar
TaskBarShowAPMStatus=1 # 0/1

#  Network device to show status for
# NetworkStatusDevice="ppp0 eth0"
NetworkStatusDevice="wlan0"

#  Workspace switches by moving mouse to left/right screen edge
HorizontalEdgeSwitch=1 # 0/1

さらに、icewmのメニューからシャットダウンとかできるようにするため、menuに
prog 終了 xterm gksudo "shutdown -h now"
prog 再起動 xterm gksudo "shutdown -r now"
みたいな項目を追加。
左から3番目の項にはアイコンを指定するんですが、適当な画像を持っていないのでxtermとしておきます。
gksudo:sudoのgui版

・マウスカーソル変更
・geanyのカラーテーマ変更


■Tex

# aptitude install tex-live

フォントが色々入るからかxterm等の表示が変わってしまったので、
/etc/fonts/conf.d/65 -nonlatin.conf
を適当に編集しておきます。


■ファイアウォール

次項のプリンタとの無線LAN接続にも必要かもしれない、
iptablesの設定がGUIでできちゃうgufw
# aptitude install gufw


■プリンタ

印刷のためのサービスをインストール
# aptitude install cups

あとはメーカー公式サイトの指示通りにドライバ等をインストール。


■たりないファームウェア

いまさらですがDebianインストール中と毎回の起動時に、
rtl.nic/rtl8168d-2.fw がない!と怒られます。
パッケージになっているようなので入れておきます。
# aptitude install firmware-realtek

https://packages.debian.org/ja/wheezy/firmware-realtek

さらに起動時に、
[drm:radeon_pci_probe] *ERROR* radeon kernel modesetting for R600 or later requires firmware-linux-nonfree.
と言われるので、これも入れておきます。
# aptitude install firmware-linux-nonfree

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